働きながら二級建築士に独学合格する1日のスケジュール|社会人の勉強時間の作り方
働きながら二級建築士に独学合格するための1日のスケジュールを、独学で学科・製図とも一発合格した建築士が解説します。平日と休日の時間配分、スキマ時間の使い方、繁忙期の乗り切り方まで実体験を一例として整理します。
📢 PR / アフィリエイト広告を含みます 本記事のリンクの一部はアフィリエイト広告です。報酬の有無で評価は動かしていません。働きながら独学で学科・製図とも一発合格した、建設業8年の二級建築士本人が書いています。
働きながら二級建築士に独学で受かる人の差は、才能ではありません。「1日のどこで勉強時間を確保するか」を先に設計しているかどうか、ほぼこれだけです。逆に言えば、ここを行き当たりばったりにすると、どれだけやる気があっても続きません。
私自身、フルタイムで建設業界の仕事をしながら独学で合格しました。残業もありましたし、毎日3時間まとめて机に向かえたわけでもありません。それでも受かったのは、「まとまった時間」をあてにせず、1日を細かく分けて勉強を埋め込んだからです。
この記事では、私の場合の一例として平日・休日の1日スケジュールと、社会人が勉強時間を作るコツを具体的に書きます。
📌 結論(先に要点)
- 平日は「朝・通勤・昼・夜」の4スロットに分割すると、机に座らなくても1.5〜2時間は確保できる
- 平日の主役はスキマ時間×過去問アプリ。休日に**机での長時間学習(製図・記述)**を寄せる
- 「毎日同じ時間にやる」より「やる場所と教材を固定する」ほうが続く
- 繁忙期はゼロにせず最低15分の暗記だけ死守して、習慣を切らさない
まず大前提:必要な勉強時間の目安と逆算
二級建築士の独学に必要な時間は、一般に学科+製図でおよそ500〜1000時間が目安とされます(基礎知識や受験回数で大きく変わるため、あくまで目安です)。仮に700時間を9か月で割ると、月あたり約78時間、1日あたり約2.5時間になります。
「平日に2.5時間も無理だ」と思うはずです。私もそうでした。だからこそ、平日と休日で役割を分けるのが現実解になります。
| 区分 | 1日の目安時間 | 主にやること |
|---|---|---|
| 平日(週5) | 1.5〜2時間 | 過去問演習・暗記・法令集引き |
| 休日(週2) | 4〜6時間 | 製図の作図・記述・弱点の総ざらい |
週合計でいうと、平日 約2時間×5 =10時間、休日 約5時間×2 =10時間で、週20時間前後。これを9か月続ければ、おおよそ700時間に届く計算です。平日に詰め込みすぎないことが、続けるうえで何より大事でした。
平日の1日スケジュール(私の場合の一例)
平日は「まとまった時間」を期待しません。1日を4つのスロットに切って、それぞれに教材を固定しておくのがコツです。
平日タイムテーブル
| 時間帯 | スロット | 内容 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 6:30〜7:00 | 朝 | 前日の復習・暗記カードの確認 | 30分 |
| 通勤(行き) | 移動 | 過去問アプリ(計画・施工の一問一答) | 30分 |
| 昼休み | 昼 | 過去問アプリ or 法規の条文1テーマ | 20分 |
| 21:00〜21:40 | 夜 | その日の弱点を過去問で潰す | 40分 |
合計でだいたい2時間。机に座っているのは朝と夜だけで、残りはスマホと教材だけで成立します。
ポイントは「考える系」と「覚える系」を時間帯で分ける
頭が冴えている朝・夜は、構造計算や法規の読み解きなど考える系にあてます。一方、通勤・昼の細切れ時間は、暗記や一問一答といった覚える系にあてます。これを逆にすると、満員電車で構造計算をやろうとして集中できず、自己嫌悪に陥ります(私はやりました)。
スキマ時間を学習に変える具体策
- 過去問はアプリ or 縮小コピーで常に持ち歩く。「教材を出すまでのハードル」を消すのが最優先
- 法令集は付箋とインデックスを貼り終えた状態にしておき、昼休みは「引く練習」だけする
- SNSアプリをホーム画面の2ページ目に移動し、開く一手間を増やすだけで可処分時間が増える
休日の1日スケジュール(製図と弱点に集中)
休日は、平日にできない「机に張りつく作業」を寄せます。具体的には製図の作図・記述と、学科の弱点総ざらいです。
休日タイムテーブル
| 時間帯 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 9:00〜11:00 | 製図:エスキス+作図の通し練習 | 2時間 |
| 11:00〜11:30 | 休憩(必ず取る) | 30分 |
| 11:30〜12:30 | 記述の暗記・書き写し | 1時間 |
| 14:00〜16:00 | 学科:週の弱点科目を過去問で総ざらい | 2時間 |
午前に製図を持ってくるのは、作図が体力と集中力を最も使うからです。疲れた夕方に作図を始めると、線がブレて時間も読めず、練習の質が落ちます。
休日は「全部やろう」としない
休日にありがちな失敗が、欲張って学科も製図も完璧にやろうとして、結局どちらも中途半端に終わるパターンです。私は**「午前は製図、午後は学科」と固定**して、その日のうちで切り替えを1回だけにしました。切り替え回数が増えるほど集中の立ち上げコストがかかります。
時期別:1日の重心はこう動かす
同じ「1日のスケジュール」でも、試験までの時期で重心が変わります。学科試験を終えてから製図に全振りする流れが基本です。
| 時期 | 平日の重心 | 休日の重心 |
|---|---|---|
| 開始〜3か月 | 学科のインプット(テキスト精読) | 苦手科目の基礎固め |
| 4〜6か月 | 学科の過去問演習 | 過去問の周回・模試 |
| 学科直前 | 暗記の最終確認 | 弱点だけを総ざらい |
| 学科後〜製図 | 記述の暗記 | 作図の通し練習・時間計測 |
学科が終わってから製図まではおよそ2〜3か月しかありません。ここで一気に「休日=作図、平日=記述暗記」へ切り替えるのが、独学で間に合わせる現実的な進め方でした。製図の独学の進め方は、別記事の二級建築士 製図 独学 対策で詳しく書いています。
繁忙期・残業で時間が取れないときの対処
社会人の独学で一番こわいのは、「忙しくて1週間まったく触らなかった」結果、習慣そのものが切れることです。一度切れると再開のハードルが跳ね上がります。
私のルールはシンプルでした。どんなに忙しくても「最低15分の暗記だけは死守」。これだけは寝る前にスマホで一問一答をやる。15分なら残業後でもできますし、「今日もやった」という事実が習慣を守ってくれます。
- 残業で帰宅が遅い日 → 朝と夜の机時間はあきらめ、通勤+寝る前の暗記15分だけ
- 出張・現場対応で丸1日潰れる日 → 移動中の一問一答のみでOKと割り切る
- 週末出勤になった週 → 翌週の平日夜に1時間×2回だけ取り戻す(全部は取り戻さない)
「取り戻そう」と完璧を求めるほど続きません。減らしてもゼロにしない。これが独学を9か月続けるコツでした。
製図の添削だけは外注を検討してよい
平日・休日のスケジュールを組んでも、製図だけは独学に限界を感じる場面があります。自分の図面が「合格レベルか」を自分では判定できないからです。
私は学科・過去問は完全独学で通しましたが、製図は添削だけ外部を使うのが時間効率の面で合理的だと考えています。フルパックを契約する必要はなく、製図の添削機能だけ切り出して使うイメージです。
製図の添削つき講座を探すなら、こちらが目安になります。 二級建築士の通信講座
どの講座を選ぶかは、二級建築士 通信講座 比較で独学者目線の選び方をまとめています。
まとめ:1日を設計してから走り出す
働きながらの独学は、根性ではなく設計で決まります。要点を振り返ります。
- 平日は「朝・通勤・昼・夜」の4スロットに分割し、机に座らず1.5〜2時間を確保する
- 平日=スキマ×過去問、休日=机での製図・記述、と役割を分ける
- 「考える系」は朝夜、「覚える系」はスキマ時間に置く
- 繁忙期は最低15分の暗記だけ死守し、習慣を切らさない
- 製図の添削だけは外注を検討してよい
まずは自分の1日を紙に書き出し、4スロットに何を入れるか決めてみてください。それが独学合格への最初の一歩になります。
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